Flea(Red Hot Chili Peppers)

役割:
フリー(Flea)ことマイケル・ピーター・バルザリーは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシスト。ファンクの躍動感とパンクの激しさを結び付けた演奏で知られ、鋭いスラップから歌に寄り添う旋律的なフレーズまで、多彩な表現でバンドを支えてきました。使用ベースも一種類に固定されず、Music Man、Wal、Modulus、Fenderなどを演奏の場面や時期によって使い分けています。ステージで目立つ楽器と、名盤の録音に使われた楽器が異なる点も、その機材遍歴の興味深いところです。本記事では、本人の発言やメーカー公式資料、専門誌の取材をもとに、フリーの音楽を支えた主要ベース5点と、それぞれの具体的な使用例を紹介します。

Flea(Red Hot Chili Peppers)の使用機材

Bass

Fender Jazz Bass(1961年製/Shell Pink)

正式名称:Fender Jazz Bass(1961年製/Shell Pink)
使用時期:少なくとも『Stadium Arcadium』(2006年)、『The Getaway』(2016年)の録音、およびAtoms for Peaceで使用
特徴:シェルピンク仕上げの1961年製ジャズベース。初期ジャズベースを特徴付けるスタックノブ式コントロールを備えたヴィンテージ実機で、2016年発売の市販シグネチャーモデルとは区別される
エピソード:Fender公式資料では、『Stadium Arcadium』『The Getaway』の録音やAtoms for Peaceでの使用が紹介されている。フリーは同資料で、この1961年製ジャズベースを自身が弾いたなかで最高のベースと評価しており、2016年には愛器を再現したFlea Jazz Bassが発売された

Modulus Flea Bass(4弦)

正式名称:Modulus Flea Bass(4弦)
使用時期:『By the Way』(2002年)の録音期、および2012年のツアー機材取材で使用を確認
特徴:グラファイトネックを採用したフリーのシグネチャーベース。2012年の取材で紹介されたメイン実機は、Lane Poorピックアップ、Aguilarプリアンプ、Leo Quan Badassブリッジを搭載。塗装や電装の異なる複数の実機が存在する
エピソード:2012年のPremier Guitarによる機材取材では、セットの大半をメインのModulusで演奏すると紹介された。好みの位置に合わせたコントロールをテープで固定し、ライブでは主に音量だけを操作していた。また「By the Way」用には、別のModulusをドロップDに設定していた

Wal Mk II(4弦)

正式名称:Wal Mk II(4弦)
使用時期:『Blood Sugar Sex Magik』(1991年)の録音
特徴:レッチリの『Blood Sugar Sex Magik』で、フリーが4弦パートの多くに使用したWal製ベース。専門メディアではMk IIと紹介されているが、当時の本人インタビューでは詳細型番までは語られていない
エピソード:フリーの使用ベースとしてStingRayを思い浮かべる人もいるだろう。しかし、このアルバムの録音で本人が選んだ中心的な楽器はWalだった。1991年のインタビューでは、スタジオで多彩な音を得るために入手したと説明している。5弦やフレットレスのパートにはMusic Manを使っており、一枚の作品のなかでも必要な役割に応じて楽器を選んでいたことが分かる

Wal Mk II(4弦)

正式名称:Wal Mk II(4弦)
使用時期:『Blood Sugar Sex Magik』(1991年)の録音
特徴:レッチリの『Blood Sugar Sex Magik』で、フリーが4弦パートの多くに使用したWal製ベース。専門メディアではMk IIと紹介されているが、当時の本人インタビューでは詳細型番までは語られていない
エピソード:フリーの使用ベースとしてStingRayを思い浮かべる人もいるだろう。しかし、このアルバムの録音で本人が選んだ中心的な楽器はWalだった。1991年のインタビューでは、スタジオで多彩な音を得るために入手したと説明している。5弦やフレットレスのパートにはMusic Manを使っており、一枚の作品のなかでも必要な役割に応じて楽器を選んでいたことが分かる

Ernie Ball Music Man StingRay 5

正式名称:Ernie Ball Music Man StingRay 5
使用時期:1990年の本人インタビューでMusic Man製5弦の所有を確認。『Blood Sugar Sex Magik』(1991年)の録音でも5弦を使用
特徴:StingRayシリーズの5弦モデル。4弦とは異なる広い音域を扱える。本人の当時の実機について、製造年、カラー、細かな電装仕様は今回確認できた資料だけでは確定できない
エピソード:フリーは1991年のインタビューで、同作の5弦パートにMusic Manを使用したと説明している。専門メディアでは「Funky Monks」「The Righteous and the Wicked」の使用機材をStingRay 5と紹介。4弦のWalとの使い分けが、同作のベース録音を理解する手掛かりになる

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