David Gilmour(Pink floyd)

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ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアが使用したギター6本を紹介。ブラック・ストラト、赤いストラト、1955年製レスポール、Martin D-35など、実機の特徴や使用曲、本人が語ったエピソードを解説します。 デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)は、ピンク・フロイドのギタリスト、ヴォーカリストとして知られる英国のミュージシャン。伸びやかなチョーキングと繊細なヴィブラート、音の余韻を生かしたフレーズで、数多くの楽曲に印象的な旋律を残してきました。代表的な使用ギターは黒いフェンダー・ストラトキャスターですが、その録音をたどると、赤いストラトやP-90搭載のレスポール、6弦・12弦のマーティンも重要な役割を担っています。同じ楽曲のなかで、リズムとソロに別のギターを使っている例も見逃せません。本記事では、実機を扱ったオークション資料やメーカー公式情報をもとに、主要ギター6本の使用時期と、名曲に結び付くエピソードを紹介します。 デヴィッド・ギルモアの使用ギターは、ブラック・ストラトだけでは語り切れません。赤いストラトは大規模なライブでの実用性を支え、1955年製レスポールと白いストラトは「Another Brick in the Wall(Part 2)」で異なる役割を担当しました。また「Wish You Were Here」では、12弦のD12-28と6弦のD-35が重なっています。機材を調べる際は、モデル名に加えて使用時期と演奏パートを確認すると、名曲の音作りがより具体的に見えてきます。

David Gilmour(Pink floyd)の使用機材

Guitar

Fender Stratocaster “The Black Strat”(1969年製ボディ/改造実機)

正式名称:Fender Stratocaster “The Black Strat”
使用時期:1970年に購入。1970年代から1980年代前半の録音・公演で使用し、2005年のLive 8でも再び演奏
特徴:1969年製ボディを基に、ネック、ピックアップ、ブリッジなどの交換を重ねたストラトキャスター。黒いボディと黒いピックガードが象徴的だが、その仕様は時期によって異なる。市販のDavid Gilmour Signature Stratocasterは、この実機を再現した別の楽器にあたる
エピソード:「Comfortably Numb」のギターソロをはじめ、『The Dark Side of the Moon』『Wish You Were Here』『Animals』『The Wall』の録音を支えた愛器。一時は展示のために貸し出されていたが、2005年のLive 8に向けたリハーサルで再投入され、本番でも使用された。一本のギターを改造しながら使い続けた、ギルモアの機材選びを象徴する存在である

Fender Stratocaster 57V “The Red Strat”(1984年製/Candy Apple Red)

正式名称:Fender Stratocaster 57V “The Red Strat”(1984年製/Candy Apple Red)
使用時期:1984年に入手。1980年代後半から2005年にかけての主要ギターとして使用
特徴:1957年仕様を再現したリイシューモデルを基に、EMG SAピックアップとSPC・EXGコントロールを搭載した改造実機。キャンディアップルレッドのボディに、白いピックガードとメイプル指板を組み合わせている
エピソード:大規模な照明設備に囲まれるステージでは、ギターのノイズ対策が課題だった。ギルモアは、EMGへの交換によってハムやバズの問題が軽減され、音を太くする回路も役立ったと説明している。『A Momentary Lapse of Reason』『The Division Bell』期を代表する一本であり、ブラック・ストラトとは異なる方向からライブの要求に応えたギターといえる

Gibson Les Paul “All Gold”(1955年製)

正式名称:Gibson Les Paul Model “All Gold”(1955年製)
使用時期:1978年に購入。『The Wall』(1979年)の録音や1980〜1981年の公演、その後の録音でも使用
特徴:P-90シングルコイルピックアップを搭載した1955年製レスポール。一般的なゴールドトップと異なり、ボディ背面やネックにも金色の塗装が施されたAll Gold仕様。後年に使用した1956年製のBigsby付き個体とは別の楽器である
エピソード:「Another Brick in the Wall(Part 2)」の録音で、ギターソロに使われた一本。ストラトキャスターの印象が強いギルモアだが、このソロではレスポールを選んでいる。演奏はミキシングコンソールへ直接録音され、その後アンプを通して別トラックにも収録された。名演の音色を知るうえで、ギターと録音方法の両方に注目したい例である

Fender Stratocaster “#0001”(1954年頃/White)

正式名称:Fender Stratocaster “#0001”(1954年頃/White)
使用時期:1978年に入手。ソロ作『David Gilmour』(1978年)や『The Wall』(1979年)の録音、2004年のThe Strat Pack公演などで使用
特徴:白いボディに、金色の金属製ピックガードとゴールドパーツを備えたストラトキャスター。ネックプレートの番号は0001だが、最初に製造されたストラトキャスターと確定しているわけではない。実機資料では1954年頃の製作と、その後の交換部品が記録されている
エピソード:「Another Brick in the Wall(Part 2)」では、1955年製レスポールがソロを担う一方、この白いストラトがファンキーなリズムギターに使われた。同じ曲のなかで異なるギターを使い分けた具体例であり、ギルモアの使用機材を曲単位だけでなく、パートごとに確認する大切さが分かる一本である

Martin D-35(1969年製)

正式名称:Martin D-35(1969年製)
使用時期:1971年頃に購入。1971年後半から2019年まで、ピンク・フロイドおよびソロ作品の主要な録音用アコースティックギターとして使用
特徴:3ピース構造のバックを特徴とする、ドレッドノート型の6弦アコースティックギター。ギルモアの実機は1969年製で、シリアル番号は244869。後年のシグネチャーモデルや、別のD-35とは区別される
エピソード:ニューヨークの楽器店Manny’s Musicへ向かう途中、路上でギターを売ろうとしていたミュージシャンから購入したという。「Wish You Were Here」では、12弦ギターによるイントロに重なるアコースティックソロを担当。華やかなエレクトリックギターの陰で、長年にわたり録音を支えた実用的な愛器でもある

Martin D12-28(1971年製)

正式名称:Martin D12-28(1971年製)
使用時期:1974年に購入。『Wish You Were Here』(1975年)、『The Wall』(1979年)、『The Final Cut』(1983年)などの録音で使用
特徴:ドレッドノート型の12弦アコースティックギター。6組の複弦による重なりが特徴で、ギルモアの実機は1971年製、シリアル番号290452。6弦のD-35とは、録音で担当する役割も異なる
エピソード:「Wish You Were Here」のイントロを生んだギター。知人から購入した後、アビイ・ロード・スタジオのコントロールルームで弾いているうちに、あのリフが形になったと本人が説明している。同作の「Welcome to the Machine」でも使用され、12弦アコースティックの響きがアルバムの音像に組み込まれている

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