勢喜遊(King Gnu)

所属:
役割:
King Gnuのドラマー、サンプラー。常田大希、新井和輝、井口理とともに4人編成のバンドを支え、MILLENNIUM PARADEでも活動している。
アコースティックドラムとデジタルを組み合わせたハイブリッドなサウンドで、楽曲の世界観を演出するドラミングが持ち味。J-POPやロックのシーンにおけるハイハットの自由度は、彼によって解放されたと評されている。

2023年11月の4年ぶりの新作『THE GREATEST UNKNOWN』を受けたツアーでは、国内バンドでは最速となる5大ドームを巡り、ドラムセットは大幅にアップデートされて、ツアー機材は電子ドラム中心の構成に変わった。
ドラムセットだけでなく、レコーディングで使うマイクも自分で選ぶなど、音づくりへのこだわりが強い。

勢喜遊(King Gnu)の使用機材

Drums

TAMA STAR Walnut Drum Kit
正式名称:TAMA STAR Walnut Drum Kit
使用時期:少なくとも2019年以降、ライブでの使用を確認
特徴:ウォルナットシェル/特注カラー/大口径バスドラム/変則的なタム構成

エピソード
TAMA公式アーティストページに、勢喜遊の使用モデルとして掲載されているドラムセット。公式掲載の構成は、24×17インチのバスドラム、13×11インチのタム、16×16インチおよび18×16インチのフロアタムという大型のセッティングで、14×5インチのスチュワート・コープランド・シグネチャースネアを組み合わせている。

2023年のKing Gnu東京ドーム公演に関する取材では、ドラムの音を会場で明瞭に届けるため、スネアなどにトリガーを組み込み、電子音と生音を融合させるセットアップが紹介された。勢喜の機材は、楽器の選択だけでなく、ライブ音響と連動したシステムとして進化している。
TAMA Stewart Copeland Signature Snare Drum SC145
正式名称:TAMA Stewart Copeland Signature Snare Drum SC145
使用時期:2019年以降の使用を確認できる時期あり
特徴:14×5インチ/スチュワート・コープランド・シグネチャーモデル/メインスネア

エピソード
TAMA公式アーティストページでは、勢喜遊のSTAR Walnutセットに組み合わせるスネアとして、14×5インチのStewart Copeland Signature Snare Drumが掲載されている。スチュワート・コープランドはThe Policeのドラマーとして知られ、独特のリズム感と緻密なハイハットワークで音楽史に名を残す人物だ。

勢喜は生ドラムのグルーヴを土台に、電子音やサンプリングを組み合わせる演奏で知られる。なお、このスネアは公式掲載のセット構成に基づく情報であり、現在のすべてのライブで同じ個体を使用しているという意味ではない。
TAMA STARPHONIC Maple 14″x6″
正式名称:TAMA STARPHONIC Maple 14″x6″ Snare Drum
使用時期:2025年のTAMA関連イベントで本人が愛用機として紹介
特徴:メイプルシェル/14×6インチ/グルーヴド・フープ

エピソード
TAMAの50周年記念イベントに関するドラマガWebのレポートで、勢喜遊が気に入っている機材として紹介したスネアドラム。本人は、抜けやレスポンスが良く、繊細な音も出せるため、複数の要素を両立できる点を評価している。

メイプルシェルとTAMA独自のグルーヴド・フープを組み合わせたモデルで、メーカーは明るくオープンな響きと繊細なスナッピーの反応を特徴として挙げている。公式製品仕様と本人のコメントを併せて紹介できる機材だ。
TAMA Metalworks Steel Snare Drum ST1340BN
正式名称:TAMA Metalworks Steel Snare Drum ST1340BN
使用時期:2025年のTAMA関連イベントで使用を確認
特徴:スチールシェル/13×4インチ/小口径・浅胴スネア

エピソード
ドラマガWebのTAMA 50周年記念イベントのレポートでは、勢喜遊のメインスネアとして、MetalworksシリーズのスチールモデルST1340BNが紹介されている。本人のリクエストに近づけて用意された機材とされ、一般的な14インチのスネアとは異なる小口径・浅胴の構成が特徴だ。

同イベントでは、以前から試したかったという15×8インチの深胴スネアや、6インチのミニ・ティンバレススネアも使用。勢喜は曲や演奏表現に合わせて、サイズや音色の異なるスネアを組み合わせている。
TAMA STAR Reserve Maple/Bubinga Snare Drum
正式名称:TAMA STAR Reserve Maple/Bubinga Snare Drum
使用時期:2025年のTAMA関連イベントで使用を確認
特徴:15×8インチ/メイプル・ブビンガ構成/深胴スネア

エピソード
TAMA 50周年記念イベントのレポートで、勢喜遊がサイドスネアとして使用した機材。以前から試したかったモデルとして紹介され、15×8インチという大きなサイズが特徴となっている。

イベントでは、打面の一部をフェルトでミュートして使用していたことも紹介されている。単に大型スネアの音量を活かすだけでなく、ミュートによって響きを調整し、メインスネアとは異なる音色をセットに加えるアプローチが見られる。
Roland SPD-SX Sampling Pad
正式名称:Roland SPD-SX Sampling Pad
使用時期:Srv.Vinci時代から使用。King Gnuの活動初期以降も使用を確認
特徴:9つのパッド/サンプリング音源の再生/ドラムセットへの組み込み

エピソード
勢喜遊は、King Gnuの前身であるSrv.Vinciの時代から電子機器を演奏に取り入れてきた。King Gnu公式ファンクラブのインタビューでは、当初はSX-404というサンプラーを手で叩いて使用していたが、常田大希の提案をきっかけに、スティックで叩けるサンプリングパッドをセットに組み込むようになったと語っている。

サンプリングパッドは、あらかじめ用意した音源を演奏中に呼び出すための機材。生ドラムだけでは表現できない音やフレーズをリアルタイムで加えることで、勢喜のハイブリッドなドラミングを支えている。なお、SPD-SXと後継機種SPD-SX PROは別モデルであり、使用時期ごとに区別が必要である。

同じ機材を使用しているアーティスト