検索
Close this search box.

Eddie Van Halen

所属:
役割:
Eddie Van Halen(エディ・ヴァン・ヘイレン)(1955年〜2020年)は、アメリカのハードロックバンド Van Halen の創設者にしてギタリスト。1978年のデビュー・アルバム『Van Halen』で発表されたソロ「Eruption」によって、**ライトハンド奏法(タッピング)**を全世界に知らしめ、ギター表現の地平を大きく広げた。
彼のスタイルは、速さや技巧にとどまらず、**音作り・改造ギター・アンプセッティングなどを自ら実践して構築する“トータル・ギター・アーキテクト”としての革新性に満ちている。
その存在は80年代以降のHR/HMギタリストに多大な影響を与え、「近代ロックギターの父」と称される。
また、エディ・ヴァン・ヘイレンは「機材まで自分で作るタイプのギタリスト」として、単なるプレイヤーにとどまらず、ギター構造・アンプ回路・ピックアップ配線までも独自に設計・実験し続けた稀有な存在です。 ギターと並んで有名なアンプ「Peavey 5150」「EVH 5150III」なども、彼の音を構成する大きな柱となっています。

Eddie Van Halenの使用機材

Guitar

Frankenstrat(フランケンシュトラト)

使用時期: 1977年〜1984年(Van Halen 初期〜中期)
詳細:
エディ自身が、ストラトキャスターの演奏性とレスポールの太い音を両立させることを目指して自作した改造ギター。
ボディはCharvel製(B級品)、ネックはBoogie Bodies、ピックアップにはGibson製PAFハムバッカーをリアに1基のみ搭載。
ネックプレートなし、ピックガードも削られており、配線は裏から直接ルーティングされている。
さらに車の反射板、コイン、ガムテープ、フリッカー塗装といった奇抜な装飾も加えられ、ヴィジュアル面でも一目でわかる“伝説のギター”となった。

「Eruption」「Ain’t Talkin’ ’Bout Love」「Panama」などの録音に使用された。
なお、このギターの最終形は1983年以降“Red, Black, and White Stripes”仕様で固定されており、現在はミュージアム展示用の複製品が一般公開されている。

Kramer 5150

使用時期: 1984年〜1988年(アルバム『1984』〜『OU812』期)

詳細: フランケンシュタインの系譜に連なる2本目の代表機。Kramer社のBarettaモデルをベースにしつつ、エディが細部をカスタムしたギター。
ヘッドストックにKramerロゴ、ボディにはスプレーで「5150」と番号が入っている。ピックアップはSeymour Duncan製のカスタムモデル(後年EVHブランド化)。
フロイドローズ・トレモロを搭載し、タッピングやアーミングといった技巧を最大限に活かせる仕様。ライブでの主力ギターとして大活躍した。

Ernie Ball Music Man Eddie Van Halen Signature

使用時期: 1991年〜1995年(ソロ活動期〜Van Halen後期)

詳細: 初の市販向けシグネチャーギターとしてMusic Manから発売。アーチトップボディ、2ハムバッカー、フロイドローズ系トレモロ、22フレットという構成で、当時としてはモダンで機能的なスペックだった。
カラーバリエーションは少なく、特に“Trans Gold”カラーが有名。メイプルネックの鳴りと軽量設計が特徴で、現在も中古市場では高騰している。
※後にこの設計は「Axis」として引き継がれる。

Peavey EVH Wolfgang

使用時期: 1996年〜2004年

詳細: Peavey社と共同開発されたモデル。Music Man時代の設計を引き継ぎながら、ボディ材やネックのシェイプを再調整し、よりエディの理想に近づけた。
息子の名前を冠した「Wolfgang」は以後EVHブランドにも継承される。
Van Halenの『Balance』『Van Halen III』ツアーでメイン機として使用。

関連アーティスト

同じ機材を使用しているアーティスト

機材リンク